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Dr. DuongのPEICセッション報告書

(Alam AM. Nipah virus, an emerging zoonotic disease causing fatal encephalitis. Clinical Medicine. 2022;22(4):348-352. doi:10.7861/clinmed.2022-0166)

2024年10月13日、Pasteur English Immersion Club (PEIC) は、カンボジアのパスツール研究所に所属し、研究者としてご活躍されているDr. Veasna Duongをゲストスピーカーとしてお迎えしました。Dr. Duongは、ニパウイルスの特徴や感染経路と、東南アジアにおける感染拡大リスクについてお話されました。カンボジア及びタイに生息するコウモリにニパウイルスが存在することを確認しました。また、ニパウイルスはコウモリの餌である果物やパームジュースを介した経口感染により、人間へと感染する可能性が示唆されましたが、他の研究より、人間の感染は稀であると指摘しました。

セッションの後半では、ニパウイルスの感染拡大リスクを評価するために、生態学、社会学、健康科学を統合した学際的アプローチが重要であると強調され、それらが不十分な監視システムは、バングラデシュのような予期せぬアウトブレイクにつながる可能性があると指摘されました。

質疑応答では、ニパウイルスとヘンドラウイルスの関係など、学術的に高度な質問を含め、活発な議論を行いました。

ゲストスピーカーとして今回ご登壇くださったDr.Duongに、心より感謝申し上げます。お忙しいところ、貴重なお時間を割いてくださり本当にありがとうございました。Dr.Duongのご研究について詳しく知りたい方や、ご質問のある方は、contact@pasteur.jpまでお気軽にご連絡ください。

Pasteur English Immersion Club (PEIC) では、日本の若手研究者が将来国際的に活躍するために必要な英語力や論理的思考力を向上させることを目的とした定期的な勉強会を開催しています。興味のある方は、こちら情報をご確認の上、お気軽にお問い合わせください。